KLATTERMUSEN Grip Backpack 40L

3年ぶりに新しいバックパックを導入しました。

 クレッタルムーセンという北欧スウェーデンのメーカーがラインナップする40リッターの中容量ザックです。

ザックの容量

このようなザックを購入するとき実際、、どの程度の登山シーンで使うのか……果たして大は小を兼ねるのか……その他様々な事を考えすぎて中容量の半端品ばかりが増えすぎるというのが、20年以上に渡る我が登山史上、繰り返された失敗です。

「クレッタルムーセン」

という何とも言えない響きを持つこのブランドは、山好きの友人たちとの世間話にもまだ登場した事が無いので、どのような品を作るブランドなのか結局は実際に使っている人からの話を一つも聞かないままの購入となりました。がしかし、魅力的なホームぺージが雄弁で……

http://www.barriojapan.com/klattermusen.html

注文の際には、ほぼ確信を持って商品を待つ事が出来ました。

丸いV字金具

肩の頂上付近に配置されるこの金具……普通は一見して何かしらの登攀用ギアをぶら下げたり装着したりする為の物と思ってしまいますが、、ザックを背負った瞬間にそれが全く違う事がわかります。メインのショルダーストラップの中心に固定され、平行に走るストラップを通す形で維持されたそれは、驚くほど均等に肩骨全体に荷重を分散する役割を果たしていました。

腰ベルト

腰ベルトそのものの素材感とクッション性も、これまたこのザックの特徴と言えるかも知れません。クッション部分はかなり幅広なのですが、上部と下部ではその厚み自体に差があって、骨盤の上部に位置するか中間部に位置するか、、そのどちらにもフィットするように作られています。もひとつ言いますとバックルが本当に合理的な形状で、セットしやすくリリースしやすい素晴らしい金具になっていました。

軽量化

昨今の軽量化志向は大いに共感なのですが、梱包するザックそのものが軽量でフワフワしてる事自体には、いささか疑問がありました。そこでこのザックを背負ってみて全ての謎が解けたような気分になったのです。荷物は、容積(形状)と重量の兼ね合いなわけですが、ペラッペラのスーパーライトザックでは、その容積(形状)にある意味体を揺さぶられるよな……と言うのが自分の印象でしたから……

総合評価

40リッターで1400グラムのザックというのは、今時重いとしか言いようがないのですが、この部分でチマチマと軽量のザックを選択するより「荷物を軽く感じる」という点はとても大切です。とりあえずこれまでの自分史上最高得点のザックに出会ってしまいました。