石鎚山登山です。山全体を御神体としてそこに神々が鎮まるとされる石鎚奥宮頂上社。今回は紅葉その他諸々を目的として、旅に出かけました。うちの愛犬SUNNYも今年10歳でますます体力漲ってますけども、10年生きてると様々な出会いと別れがあります。私たちにとってこの山を自分の足で上り下りすることは、少しでも縁のあった魂に鎮まってもらおうと……ひとえにそういった思いからの行動であることは言っておきたいと……うちのサニーも申しております。

　彼は犬ですからかつての仲間の死にどんな感情も持ちはしないでしょう。ただ暗くて心配の無い穴に入った、というくらいには考えているかもしれません。しかしこちとら人間ですから、そうドライに片付けることも出来ません。その逝ってしまったかつての仲間とは……イエイヌとして生まれ普通の人に飼われ普通に生活し寿命を全うするはずの生き物でした。しかし私たちから眺めたその姿は、結果とても短かった一生を人間の遊び道具として精一杯振る舞い、そして興奮した姿を見せることでしか飼い主の愛を享受できないような、とても悲しい存在でした。だからあるいは自己満足と言われようとも、私たちは私たちで納得のいく行動を持ってその魂を鎮めてあげないと気が済まない……そんな想いにふさわしい場所がこの石鎚山なんです。

　理由はどうあれこの山頂はいつ来ても本当に清々しく、畏れ多く……心が洗われます。サニーを連れての登頂ではこのように毎回快晴で無風、全戦全勝なんですよ……

　～Arisa