アダプト【adapt】適応

 CANON7の専用バヨネットマウントにしか装着できないF0.95を、改造なしにアダプターでミラーレスに装着とか……そんな都合の良い話はなかろうと思っていたら以外にあったりして……しかしこんなもん入手したら自分の銀塩ライフに大きな歪みが生じるのは明白だからと大いに悩んでいたら、あっさり売り切れとか……そうやって2年ばかり放置しているとまた再販売とか……

 という極めて消極的な独り相撲の末に入手したマウントアダプター。こうなると我慢していた他のアダプター4種を同時に入手して、ライカM/キャノンFD/M42/オリンパスOM等々のオールドレンズ群15本ほどが一気に一つのボディーでスタンバイOkという状況になるのに3日はかかりませんでした。

 本当に自分としては今になって何やってんだ、という感じなのです。

 本来キャノンのF0.95はCANON7のあの忌々しい虚像によるピント合わせで、いつまでたっても現像後まで確信の持てない不安感と共に使い続けるのが作法だと思っていたし、またいくつかのプラナー標準レンズやゾナー/ビオゴンはツァイスイコンの真面目な距離計基線長のファインダーで楽しむのが丁度よいし、またキャノンのFDレンズはその重量に見合う頑丈なボディーに装着してこそ写欲が湧くものだからと、納得して疑わなかった自分の長年にわたるカラーネガフィルム愛は、ついに一つの曲がり角を迎えることと相成りました。

 しかしながら中判カメラをデジタル化という選択肢はさほどお気楽ではないので、こちらはまだまだ銀塩仕事で楽しみます。

 そもそもレンジファインダーのヤシカエレクトロ45mmレンズ一本で、すべての遊びと冒険を記録していた20代の頃、写真はそう難しいものではなかったので……蓄積した拘りも少し整理しようと思います。

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